外は随分と冷え込んできましたね。手がかじかんでいませんか? 温かいカフェオレでも飲みながら、読んでください。
こう寒くなると、どうしても背中を丸めて下を向きがちですが、 実は12月中旬、「今年一番の贈り物」が空から降ってくるのをご存知でしょうか。下を向いて歩いている場合ではないかもしれません。
冬の夜空の王様、「ふたご座流星群」です。
流星群の仕組みを知りたい方は、以前紹介した流星群の仕組みを読んでみてくださいね。
「ハズレなし」の流星群
流れ星というと、「首が痛くなるほど見上げても、結局ひとつも見えなかった」なんて悲しい思い出がある方もいるかもしれません。 流れ星は気まぐれですから、そういうこともよくあります。
でも、この「ふたご座流星群」は別格です。 毎年決まった時期に、たくさんの星を降らせてくれる、とっても律儀で「ハズレのない」流星群なんです。
多いときには、1時間に40個、50個と流れることもあります。 まるで星たちが「寒いのによく来てくれたね!」と歓迎してくれているみたいに。
今年は「最高の条件」です
しかも、2025年の今年は、流れ星を見る条件が「最高」なんです。
一番の見頃は、12月14日(日曜日)の夜。
流星群の天敵は「明るい月」なのですが、今年の月は夜遅くにならないと昇ってきません。 つまり、夕食を食べて一息ついた夜の早い時間帯は、空が真っ暗。 星の明かりを邪魔するものが何もない、絶好の舞台が整っているんです。
楽しむための「唯一のコツ」
特別な道具はいりません。望遠鏡も双眼鏡も、家に置いてきてください。 必要なのは、「防寒着」。これだけです。
「ちょっと大げさかな?」と思うくらいに着込んでください。 スキーウェアを着て、寝袋にくるまるくらいで丁度いいんです。 寒さで震えていては、せっかくの星空も楽しめませんからね。
見る方角も気にしなくて大丈夫。 「ふたご座」という名前ですが、流れ星は空のあちこちに飛び回ります。 地面に寝転がって、あるいはキャンプ用の椅子に深く腰掛けて、**「空全体」**をぼーっと眺めてみてください。
- 見頃のピーク 2025年12月14日(日)の夜 〜 15日(月)の夜明け前
- おすすめの時間帯 月が昇ってくる前の 20時〜24時ごろ が、空が暗くて見やすいです。
- 見る方角 どの方角でもOK!空全体を広く見渡してください。
15分だけ、夜空にお付き合いください
人間の目は、暗闇に慣れるまで時間がかかります。 外に出てすぐ「見えない!」と諦めずに、最低でも15分は、スマホをしまって夜空を見上げてみてください。
目が慣れてくると、今まで見えなかった小さな星たちが、次々と浮かび上がってくるはずです。
もし運良く流れ星が見つけられたら、それは宇宙の彼方から届いた、あなたへの冬のプレゼント。 願い事を唱える暇なんてないくらい一瞬の輝きですが、その美しさはきっと、寒さを忘れさせてくれるはずですよ。
それでは、良い週末の夜を。
Image Credit: NASA

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