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夜空の基準点
星を見るとき、最初に探すべき星。それが『北極星(ポラリス)』です。なぜなら、この星は一年中、一晩中、ほとんど動かないから。
これさえ見つければ、『あっちが北だ』と分かります。北が分かれば、東から昇るオリオン座も、南に輝く惑星も見つけやすくなります。まさに天然のコンパスです。
探し方①:北斗七星から探す(春〜夏向け)

北の空に浮かぶ、大きな『ひしゃく』の形をした7つの星を探します。
ひしゃくの先端の2つの星を結んで、その距離を5倍伸ばしたところ。そこにポツンと輝くのが北極星です。
探し方②:カシオペヤ座から探す(秋〜冬向け)
今の時期(冬)に見つけやすいのはこちら。アルファベットの『W』の形をしたカシオペヤ座です。
Wの両端の線を伸ばして交わったところから、真ん中の星に向かって線を引きます。その距離を5倍伸ばしたところにあります。
北斗七星が沈んでいるときはカシオペヤが、カシオペヤが沈んでいるときは北斗七星が空にいます。この2つは北極星を挟んで向かい合って回っています。
北極星は「2等星」
『北極星は一番明るい星』だと思っていませんか? 実は、そこまで明るくありません(2等星)。街明かりがある場所だと、意外と控えめです。でも、周りに同じくらい明るい星がないので、『何もないところにポツンといる星』を探すのがコツです。
まとめ
昔の旅人も、船乗りも、みんなこの星を見上げて自分の居場所を知りました。あなたも迷ったときは、北の空を見上げてみてください。いつだって変わらない場所で、北極星は待っています。
Image Credit: NASA

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