系外惑星とは?|太陽系の外に広がる「もうひとつの世界」への招待状

みなさんは夜空を見上げて、ふとこんなことを思ったことはありませんか? 「あの星の周りにも、私たちと同じような『誰か』が住んでいるのかな?」

その想像、実はもうSFの世界だけの話ではありません。 私たちが住む太陽系の外側には、数え切れないほどの「惑星」が見つかっています。それが「系外惑星」です。

Exoplanet Types Infographic
Image Credit: NASA-JPL/Caltech

今日は、天文学者たちが今もっとも熱い視線を注いでいる、この「もうひとつの世界」への扉を少しだけ開けてみましょう。 望遠鏡は要りません。必要なのは、少しの想像力だけです。



目次

系外惑星って、そもそもどんな星?

みなさんがよく知っている「水金地火木土天海」。 これは、私たちの親である「太陽」の周りを回っている兄弟たちですね。

では、夜空に輝く他の星々はどうでしょう? 夜空に見える星のほとんどは、太陽と同じように自ら光り輝く「恒星」です。 系外惑星とは、太陽以外の恒星の周りを回っている惑星のことを指します。

宇宙にある星の数は、地球上の砂浜にある砂粒の数よりも多いと言われています。 その一粒一粒に、もしかしたら惑星という「家族」がいるかもしれないのです。そう想像すると、気が遠くなると同時に、なんだかワクワクしませんか?


なぜ最近まで見つからなかったの?

「そんなにたくさんあるなら、もっと早く見つかってもよかったんじゃない?」 そう思う方もいるかもしれません。

実は、最初の系外惑星が正式に見つかったのは1995年のこと。天文学の歴史から見れば、ほんの「ついさっき」の出来事なんです。 なぜ、それまで見つからなかったのでしょうか。

それは、恒星が眩しすぎるからです。

想像してみてください。 真夜中の暗闇の中で、数キロ先にある強力な「灯台」のサーチライトを直視しています。 その灯台のライトのすぐ横を、小さな「ホタル」が飛んでいるとして……そのホタルの光を見つけることができるでしょうか?

惑星は自分では光らず、恒星の光を反射しているだけなので、その明るさの差は歴然です。あまりにも親星が眩しすぎて、その横にいる小さな惑星の姿は完全にかき消されてしまっていたのです。

しかし、技術者たちの執念と工夫が、その「見えないホタル」を見つける方法を編み出しました。これは別の記事で詳しく解説します。


宇宙は「変な星」の展覧会だった

それらは、私たちが教科書で学んできた「惑星の並び方」を、あっさり裏切る存在でした。

私たちの太陽系では、太陽の近くには水星や地球のような小さな岩石惑星があり、遠くには木星のような巨大なガス惑星がある、というのが「普通」ですよね。 「きっと他の家も、ウチと同じような構成だろう」と天文学者たちは思っていました。

Exoplanet Types Graphic
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Lizbeth B. De La Torre

ところが、見つかった惑星たちはとんでもないものばかりだったのです。

  • ホット・ジュピター: 太陽よりももっと近い距離を、猛スピードで回っている巨大な木星のような星。灼熱の嵐が吹き荒れています。
  • スーパーアース: 地球より大きいけれど、大きすぎない星。

第2の地球は見つかるのか

そんな個性豊かな惑星たちの中で、私たちが一番探しているのはやはり「第2の地球」です。

  • 暑すぎず、寒すぎない。
  • 水が液体のまま存在できる。
  • そして、生命が息づいているかもしれない。

現在、5000個以上見つかっている系外惑星の中に、条件の一部を満たす候補はいくつか存在します。 「K2-18b」のような名前がついたその星々に、いつか私たちは「こんにちは」と言える日が来るのでしょうか。

住めそうな星はどれくらいあるのか? どうやってそこを探すのか? それについては、他の記事で詳しく解説します。


まとめ:今夜、あの星の隣を想像して

いかがでしたか?

「系外惑星」という少し硬い言葉も、「宇宙にある他の家の家族」だと思うと、少し親しみが湧いてきませんか。

今夜、もし晴れていたら、窓を開けて一番明るい星を見つけてみてください。 その輝きのすぐ隣で、まだ見ぬ惑星が、誰にも気づかれないまま静かに回っているかもしれません。 そしてその惑星からも、誰かがこっちを見ている……なんて想像したら、いつもの夜空が物語の舞台に変わります。

参考文献

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この記事を書いた人

「深夜の星空喫茶」管理人。 三度の飯より星とミルクティーが好き。飯もちゃんと好き。

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