私たちの頭上で輝く太陽。 もしも今この瞬間、ふっと太陽が消えてしまったら、どうなると思いますか? すぐに真っ暗になる? それとも、すぐに凍りつく?
実は、太陽が消えても、私たちはしばらくの間、「太陽が消えたことに気づかずに」カフェでお茶を飲み続けることになります。 地球に訪れる「永遠の深夜」へのカウントダウン。そのシミュレーションをしてみましょう。


フェーズ1:最初の8分19秒
太陽が消滅した瞬間(0秒)。 驚くべきことに、地球には何の変化も起きません。空は青く、植物は光合成をし、あなたはスマホを見ています。
なぜなら、光が太陽から地球に届くのには「約8分19秒」かかるからです。 太陽が消えたという「情報(光)」が地球に届くまで、私たちは「すでに存在しない太陽」の残像を見て過ごすことになります。
さらに恐ろしいのは、「重力」も光と同じ速さで伝わるということです。 太陽が消えても、地球は8分間、すでにいない太陽の重力に引かれ続け、いつもの軌道を回り続けます。 この8分間は、宇宙で最も孤独で、奇妙な平和な時間と言えるでしょう。
フェーズ2:永遠の夜の始まり
8分19秒後。 突然、空のスイッチを切ったように、世界は漆黒の闇に包まれます。 月も惑星も、太陽の光を反射して輝いているため、同時に見えなくなります。
その代わり、空には満天の星が現れます。 太陽の邪魔な光がなくなったため、昼間であっても、天の川や遠くの銀河までが、恐ろしいほど鮮明に輝きだすでしょう。 これまで紹介してきた星座たちが、一斉に主役として躍り出る瞬間です。 それは美しくも、絶望的な光景かもしれません。
フェーズ3:宇宙への放浪と冷却
光が消えると同時に、重力の影響もなくなります。 地球は太陽という「鎖」から解き放たれ、時速10万キロという猛スピードで、宇宙の暗闇に向かって一直線に飛んでいきます。 あてもない、孤独な宇宙旅行の始まりです。
気温はどうなるでしょうか? 意外にも、すぐにカチコチに凍るわけではありません。地球の大気が保温してくれるからです。 しかし、1週間で平均気温は0度になり、1年後にはマイナス70度を下回ると推定されています。 海は表面から凍りつきますが、分厚い氷の下では、地熱のおかげで液体の水が残り、深海魚たちは何事もなかったかのように生き続けるかもしれません。
当たり前の奇跡
こうして想像してみると、毎日昇ってくる太陽が、どれほどありがたい存在か分かりますね。 おひつじ座からうお座まで、すべての星座が夜空で輝けるのも、昼間に太陽が私たちを温め、命を繋いでくれているからです。
「太陽がある」 ただそれだけのことが、実は奇跡的なバランスの上に成り立っている。 明日の朝、カーテンを開けて朝日を浴びたら、心の中で「おかえり」と言ってあげてください。
それでは、太陽のある暖かい世界で、またお会いしましょう。
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