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Astronomy Basics
アインシュタインも諦めた「時空のさざ波」を捉えた、LIGOの巨大な4kmの腕
天文学の歴史には、いくつか「革命の日」があります。 ガリレオが望遠鏡を空に向けた日。 そして、2015年9月14日。 アメリカにある巨大観測装置「LIGO」が、ある信号を捉えました。 それは、13億年前に二つのブラックホールが衝突して合体した瞬間の、時空... -
Astronomy Basics
【アインシュタインの宿題】時空の歪みを聞け。地下深くに作られた「KAGRA」と、サファイアの鏡
約100年前、天才物理学者アインシュタインは、ある予言を残しました。 「巨大な星同士がぶつかると、宇宙の空間そのものが波のように揺れるはずだ」 これが「重力波(じゅうりょくは)」です。 しかし、彼はこうも言い残しました。 「でも、その揺れはあま... -
Astronomy Basics
酸素濃度は地上の半分。標高5000mのアタカマ砂漠に世界最強の望遠鏡「アルマ望遠鏡」がある理由
ハワイのマウナケア山(標高4,200m)にある「すばる望遠鏡」の話を聞いた時、 「あそこも十分高いな」と思った方。 上には上がいます。 南米チリ、アタカマ砂漠。 その標高は、なんと5,000メートル。 富士山よりもはるかに高く、酸素は地上のおよそ半分し... -
Space Exploration
ジェイムズ・ウェッブとは違う強み。すばる望遠鏡が「第9惑星」発見の最有力候補であるワケ
常夏の島、ハワイ。 その島に、冬には雪が積もるほど高い山があるのをご存知でしょうか? 標高4,205m、マウナケア山。 「白い山」という意味を持つこの場所は、世界で最も星空に近い場所の一つです。 その山頂に、ひときわ目立つ「青い円筒形の建物」が建... -
Space Exploration
彗星の水は地球と違う? 探査機ロゼッタが解き明かした「地球の海」の起源
夜空に尾を引いて現れる「彗星(ほうき星)」。 それは、太陽系が生まれた頃の記憶を留めた「汚れた雪だるま」です。 2014年、人類は初めてこの「雪だるま」の上に探査機を降ろすことに成功しました。 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機「ロゼッタ」と、... -
Space Exploration
なぜ金星の風は、自転より速いのか? 「あかつき」が挑んだスーパーローテーションの謎
2010年5月。日本の金星探査機「あかつき」が打ち上げられました。 目的は、金星の謎の暴風「スーパーローテーション」を解明すること。 半年後、あかつきは順調に金星へ到着しました。 「今度こそ、日本の探査機が惑星周回軌道に入る」 誰もが成功を確信し... -
Space Exploration
惑星じゃなくなっても関係ない。探査機「ニュー・ホライズンズ」が見つけた冥王星の「ハート」
2006年1月。一機の探査機が、猛烈なスピードで地球を飛び立ちました。 NASAの「ニュー・ホライズンズ」。 彼の目的地は、当時「太陽系第9惑星」と呼ばれていた冥王星でした。 しかし、運命のいたずらが彼を襲います。 打ち上げからわずか半年後、天文学の... -
Space Exploration
土星のリングに飛び込んだ探査機「カッシーニ」。13年間の観測と、涙のグランドフィナーレ
私たちが図鑑やネットで見る「土星の美しい写真」。 そのほとんどは、たった一機の探査機によって撮影されたものです。 彼の名は「カッシーニ」。 1997年に地球を旅立ち、2004年から2017年まで、実に13年間も土星に張り付いて観測を続けました。 彼はただ... -
Space Exploration
なぜ地球は青く、火星は赤いのか? 探査機MAVENが解き明かした「磁場」の重要性
火星に行った探査車(ローバー)が地面を掘ると、決まってあるものが見つかります。 「水が流れた跡」です。 数十億年前、火星は地球と同じように、青い海と分厚い大気を持つ「生命の星」でした。 しかし現在の火星は、カラカラに乾いた赤い砂漠です。 海は... -
Space Exploration
「奇跡」はいらない。完璧すぎた探査機「はやぶさ2」がリュウグウで見せた実力
満身創痍で帰還した「初代はやぶさ」のお話には、日本中がその姿に涙しましたが、技術者たちは泣いてばかりではありませんでした。 「次は、奇跡になんて頼らない」 そうして2014年に打ち上げられた後継機、「はやぶさ2」。 その旅路は、ある意味で「退屈...