あけましておめでとうございます……と言うには、まだ少し気が早いですが、今日は年明けすぐの楽しみについてお話ししましょう。
みなさんは「三大流星群」をご存知ですか? 夏の「ペルセウス」、冬の「ふたご」、そしてもう一つが、1月4日頃に見られる「しぶんぎ座流星群」です。

流星群の仕組みを知りたい方は、以前紹介した流星群の仕組みを読んでみてくださいね。

これを読むと、しぶんぎ座あたりが放射点であること、そのあたりを中心に流れることがわかります。そこで星座早見盤をお持ちの方は探してみてください。 「しぶんぎ座」なんて星座、どこにも載っていないはずです。
星図から消された星座

実は「しぶんぎ座(壁面四分儀座)」は、かつて実在した星座でした。 しかし、1928年に天文学者たちが「星座の区切りをスッキリさせよう」と会議をした際、残念ながら「不採用」となり、地図から消されてしまったのです。
(以前お話しした冥王星といい、天文学者はたまにドライな決断をしますね……)
星座はなくなってしまいましたが、名前だけが「流星群」として残り、今も私たちに星を降らせ続けているのです。なんだかロマンチックでしょう?
気難しい「幻」の群れ
この流星群、名前が幻なら、性格も少し気難しいところがあります。 「ふたご座流星群」が一晩中楽しめるのに対し、「しぶんぎ座流星群」は「ピークの時間がとても短い」のが特徴です。これは、地球がごく狭い流星帯を通過するためで、タイミングがとても大事な流星群です。
活発に流れるのは、ほんの数時間だけ。 タイミングが昼間に当たってしまうと、全く見えない年もあります。
2026年のチャンスは?
しかし、当たれば大きいです。 暗い夜空でタイミングが合えば、1時間に数十個の星が流れることもあります。理想的な出現数は約100個〜120個と高い値ですが、実際に見える数は夜空の暗さや天候、ピーク前後の時間帯で大きく変わります。
お正月の三が日を過ぎた、1月4日の夜明け前。 寒さは一年で一番厳しい時期ですが、お仕事がお休みのひとも多いのではないでしょうか。コタツで温まった体を奮い立たせて、この「亡霊のような流星群」に会いにいくのも、一興かもしれません。

名前のない場所を見上げて
「しぶんぎ座」があった場所は、今の「うしかい座」と「りゅう座」の隙間あたりです。 今はもう誰も呼ばない名前の場所から、ひっそりと降り注ぐ光。 そんな「秘密の夜会」に参加するような気分で、夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
見に行くときは、とても冷えますので温かくして。
参考文献
- NASA|Quadrantids Meteor Shower
- Time and Date|Quadrantids Meteor Shower 2026
- Scott’s Astronomy Page|Meteor Showers
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