みなさんは、最近夜空を見上げましたか? 澄み切った冬の空気の中、星たちがいつもより少し背伸びをして輝いているように見える、そんな季節ですね。
2026年2月13日(米東部時間)、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から、
SpaceXのFalcon 9ロケットが打ち上げられました。
Crew-12は、NASAの商業有人輸送計画(Commercial Crew Program)の一環として実施された12回目の定期運用ミッションです。
今日は、この新しい旅路のニュースと、彼らが目指す「空の上の家」について、お話ししましょう。この記事を読み終える頃には、きっとあなたも夜空を横切るあの光を探したくなるはずです。

真冬の夜空を彩った「宇宙へのタクシー」
2026年2月13日の早朝、静かな海岸線に地響きが轟きました。SpaceXのファルコン9ロケットが、厚い大気圏を抜けて宇宙へと飛び立ったのです。

今回の打ち上げで特に素敵だったのは、宇宙船が宇宙へ旅立った後、役目を終えたロケットの1段目が、打ち上げ場所のすぐ近くへふわりと降りてきたことです。これは「打ち上げと着陸を同じ場所で行う」というReturn To Launch Siteと呼ばれるもので、今回も1段目は打ち上げ地点付近へ帰還し、見事な着陸を成功させました。
バレンタインに届いた「贈り物」
打ち上げから約1日後、彼らが到着したのは地球から約400km上空を飛ぶ「国際宇宙ステーション(ISS)」です。ちょうどカレンダーは2月14日、バレンタインデー。
宇宙船「ドラゴン」が、ISSとドッキングしたニュースを聞いて、とても安心した気持ちになりました。
空の上の新生活。4人の「新しい隣人」たち
ISSには、すでに3人の宇宙飛行士が滞在していました。そこに今回、Crew-12の4人が加わり、ISSは再び賑やかな「7人家族」の家になりました。今回のメンバーは、とても国際色豊かで個性的です。
頼れる船長と、夢を追いかける新人たち
ジェシカ・メイヤーは海洋生物学を専門とするNASA宇宙飛行士で、過去にはISS長期滞在と船外活動の経験があります。
そして、今回が初めての宇宙旅行となるのが、アメリカのジャック・ハサウェイさんと、フランス出身のソフィー・アデノさん。ソフィーさんは、フランス人女性として2人目の宇宙飛行士だそうです。さらに、ロシアのベテラン、アンドレイ・フェジャエフさんも加わった4人が、これからの約8ヶ月間、私たちの頭上で暮らすことになります。
宇宙で何をするの?
彼らは宇宙で何をするのでしょうか? 8ヶ月という長い期間、ただ景色を眺めているわけではありません(もちろん、窓からの眺めは最高でしょうけれど!)。
彼らはISSという、重力のない「魔法の実験室」で、滞在期間中に数百件規模の研究に関わります。
未来の薬や、火星への準備
たとえば、重力がない場所ではタンパク質の結晶がとても綺麗に育つので、それを病気の治療薬に役立てる研究をしたり、将来の月や火星旅行に備えて、人間の体が宇宙の放射線にどう耐えられるかを調べたりします。
将来は宇宙に創薬工場ができるかもしれませんね
まとめ:今夜、あの光に「感謝」を
Crew-12の4人は、これから秋が深まる頃まで、ISSという「人類の家」で過ごします。
もし、今夜の空が晴れていたら、少しだけ時間を忘れて空を眺めてみてください。ISSは、肉眼でも「とても速く動く光る点」として見ることができます。
その光の中には、ジェシカさんやソフィーさんたちがいて、今この瞬間も、仲間と笑い合ったり、一生懸命実験に取り組んだり、あるいは窓の外に広がる青い地球を眺めて、私たちと同じように家族のことを思い出したりしているはずです。
地球から離れて働いている彼らに感謝を。
参考文献
- NASA|NASA’s SpaceX Crew-12 Launches to International Space Station
- ESA|Successful lift-off for Crew-12 on 13 February 2026
- SpaceX|Crew-12 Mission
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