ゆう– Author –
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やさしくわかる宇宙物理
ロッシュ限界とは?|潮汐力が天体を引き裂く重力の境界線
望遠鏡で夜空を覗いたとき、もっとも多くの人を魅了するのは土星の環でしょう。レコード盤のように薄く、幾重にも重なる美しいリング。しかし、あの環は最初からそこにあったわけではありません。 あの環の正体は、無数の氷と岩の破片です。では、なぜあの... -
観察の楽しみ方
土星の環の観察方法|15年周期で変わる傾きと今年の姿
夜空に浮かぶ星々の中で、ひときわ私たちの心を惹きつけるのが「土星」です。図鑑や写真で見る立派な環は、宇宙の不思議を象徴するような美しい姿をしています。 しかし、土星を望遠鏡で覗いたとき、いつもあの「大きな環」が見えるわけではないことをご存... -
やさしくわかる宇宙物理
水星の1日はなぜ「2年」続くのか?|3:2共鳴自転と潮汐力のしくみ
水星は、太陽系の中で最も内側を回る小さな惑星です。この星に降り立ったと仮定して空を見上げると、私たちの常識が通用しない「奇妙な1日」を体験することになります。 水星では、太陽が昇ってから次に同じ位置に戻ってくるまでの「1日」が、実に地球の約... -
やさしくわかる宇宙物理
水星の磁場とは?|なぜ小さな惑星でダイナモが止まらないのか
夕際、あるいは明け方の空にひっそりと輝く水星。太陽系で最も小さく、月とさほど変わらないサイズのこの惑星は、長い間「冷え切った死の岩石」だと思われていました。 しかし、1970年代に探査機マリナー10号が水星に接近した際、科学者たちは驚くべきデー... -
やさしくわかる宇宙物理
天王星の自転軸はなぜ横倒しなのか?|巨大衝突と「角運動量保存の法則」が残した傷跡
夜空を望遠鏡で覗くと、青白く静かに輝く天王星を見つけることができます。地球からおよそ28億km離れたこの氷の惑星は、一見すると非常に穏やかな世界に見えます。 しかし、この惑星には太陽系の中で際立って異常な特徴があります。それは、自転軸が「横倒... -
星空のしくみ
天王星の季節とは?|「横倒し」の惑星が刻む84年のサイクル
夜空に小さく輝く天王星。肉眼で見ることさえ難しいこの遠い惑星には、私たちの地球とは全く違う「季節」が流れています。 地球の季節は、太陽の周りを回る中で、暑い夏や寒い冬が交互にやってくるものです。しかし、天王星の季節はそんな生易しいものでは... -
やさしくわかる宇宙物理
天王星の磁場とは?|なぜ60度も傾くのかと「ズレたダイナモ構造」
天王星と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは「横倒しになって太陽を回っている星」という姿でしょう。しかし、この氷の巨大惑星が持つ真の異常性は、その目に見えないバリア、「磁場」の構造に隠されています。 地球の磁場は、北極と南極が自転の軸とほぼ... -
観察の楽しみ方
木星の観察ガイド|双眼鏡で見えるガリレオ衛星と縞模様の見つけ方
夜空を見上げたとき、まわりの星たちを圧倒するような、ひときわ明るく輝く星を見つけたことはありませんか? それが、太陽系最大の惑星「木星」である可能性は非常に高いです。 木星は、金星に次いで夜空で明るく見える星です。特別な機材がなくても、街... -
観察の楽しみ方
木星の見つけ方|今夜どこに見える?肉眼でわかる簡単な探し方
夜空を見上げたとき、「あれ、あの星だけ異常に明るくない?」と驚いたことはありませんか? 飛行機の光かと思うほど強く、そして静かに輝くその光の正体は、多くの場合「木星」です。 Image Credit: NASA, ESA, STScI, Amy Simon (NASA-GSFC); Image Proc... -
やさしくわかる宇宙物理
ダイナモ理論とは?|星の磁場を維持する「電磁誘導」の仕組み
方位磁針は、常に北を指します。これは地球そのものが巨大な磁石として振る舞い、周囲に「磁場(磁力が働く空間)」を形成しているからです。この見えない磁場のバリアは、太陽から吹き付ける有害なプラズマの風(太陽風)を弾き返し、地球の生命と大気を...