観測衛星・宇宙望遠鏡– 宇宙を「見る」ための人類の眼 –
宇宙から天体を観測する人工衛星や宇宙望遠鏡を解説する記事をまとめています。太陽観測衛星や惑星探査機の観測装置と成果を紹介します。
-
Space Exploration
探査機はやぶさは何を成し遂げたのか?|満身創痍から生まれた奇跡
火星探査機「のぞみ」が宇宙を彷徨い始めたのと同じ2003年。 一機の探査機が、地球を旅立ちました。 小惑星探査機「はやぶさ(MUSES-C)」です。 彼のミッションは、火星よりも遥か遠くの小惑星に着陸し、そのカケラを持ち帰る(サンプルリターン)こと。 ... -
Space Exploration
中身はスカスカじゃなかった? ジュノー(Juno)が暴いた木星の「核」と、幾何学的な嵐
望遠鏡で見ると、縞模様が美しい木星。 しかし、探査機にとって、木星は太陽系で「最も近づきたくない地獄」です。 その理由は「放射線」です。 木星は強力な磁場を持っており、その周囲には電子レンジの中のような、致死性の放射線帯(ヴァン・アレン帯の... -
Space Exploration
あと一歩で燃え尽きた夢。日本初の火星探査機「のぞみ」が直面した「太陽フレア」の悲劇
日本のJAXAが挑む最新の火星衛星探査計画「MMX」を聞くと、 「日本がNASAの機器を乗せて火星に行くなんて、すごい時代になったな」 そう思った方もいるかもしれません。 しかし、日本が火星を目指すのは、実はこれが初めてではありません。 MMXから遡るこ... -
Space Exploration
【MMX計画】NASAも認めた日本の技術。「恐怖(フォボス)」という名の月へ着陸せよ
NASAのローバーたちは火星の「大地」を走り、火星探査を進めています。 しかし、2026年度、日本(JAXA)はあえて視点を少し上に向けます。 目指すのは火星本体ではなく、その周りを回る2つのいびつな月。 「フォボス(Phobos:恐怖)」と「ダイモス(Deimo... -
Space Exploration
火星の大気は地球の1%。不可能を可能にしたヘリコプター「インジェニュイティ」
1903年、ライト兄弟が地球で初めて動力飛行に成功しました。 それから118年後の2021年4月19日。人類はついに「地球以外の惑星」で動力飛行に成功しました。 その偉業を成し遂げたのが、重量わずか1.8kgの小さなヘリコプター、「インジェニュイティ(Ingenu... -
Space Exploration
火星のCO2から酸素を作れ! 探査車パーサヴィアランスに搭載された実験装置「MOXIE」
2021年、火星のジェゼロ・クレーターに降り立った最新ローバー「パーサヴィアランス」。 彼の写真を見て、「あれ? キュリオシティと同じじゃない?」と思った方も多いでしょう。 Image Credit: NASA/JPL-Caltech 無理もありません。設計図の90%はキュリオ... -
Space Exploration
砂嵐はもう怖くない。太陽電池を捨てて「原子力」を積んだキュリオシティ
火星探査機オポチュニティは、火星全土を覆う砂嵐によって永遠の眠りにつきました。 「太陽電池は、クリーンだけど、砂と夜には勝てない」 NASAのエンジニアたちは決断しました。 「次のローバーには、天候に左右されない最強の心臓を持たせよう」 Image C... -
Space Exploration
設計寿命90日、稼働5000日。火星の砂嵐と戦った探査車「オポチュニティ」の伝説
NASAは「ソジャーナ」の成功を受け、2004年、より大型で高性能な探査車を2台、火星に送り込みました。 双子のローバー、「スピリット(Spirit)」と「オポチュニティ(Opportunity)」です。 Image Credit: NASA/JPL-Caltech 彼らに与えられたミッション期... -
Space Exploration
火星探査車ソジャーナとは?|運任せのエアバッグ着陸に挑んだ冒険
2026年現在、火星にはキュリオシティのような「軽自動車サイズ」の巨大ローバーが走り回っていますが、その道を開いた「最初の一台」をご存知でしょうか? 1997年。NASAが送り込んだ「マーズ・パスファインダー」です。 彼が連れて行ったのは、電子レンジ... -
Space Exploration
太陽のコロナは静かじゃなかった。常識を覆した日本の衛星「ようこう」の功績
今でこそ、太陽の表面で爆発(フレア)が起きたり、ガスが噴き出したりするのは教科書に載っているような、みなさんが知っている知識です。 しかし、ほんの30年ほど前まで、天文学者たちはこう思っていました。 「コロナは基本的に穏やかで、活動は限られ...