夜空には全部で88個の星座があります。 オリオン座、カシオペヤ座、はくちょう座……。
有名な星座はたくさんあるのに、なぜ「12個の星座」だけが特別扱いされ、私たちの誕生日のシンボルになっているのでしょうか?
その理由は、「太陽の通り道(黄道)」にあります。 この12の星座は、太陽神アポロンが一年かけて旅をするルートに選ばれた、いわば「選ばれしエリートたち」なのです。
今夜は、太陽が訪れる順に、12の星座たちが持つ物語と科学的な特徴をまとめてご紹介します。 自分の星座が巡ってくる季節を思い浮かべながら、読み進めてみてください。

【おひつじ座】
12星座のトップバッター。神話では冒険の旅に出た「黄金の羊」として登場します。オレンジ色に輝く2等星ハマルは、かつて春分点があった特別な星。新しいことを始めたいあなたの背中を押してくれる、始まりの星座です。

【おうし座】
冬の夜空を彩る豪華な共演。赤い瞳の一等星アルデバランと、青白く輝く宝石箱「すばる(プレアデス星団)」の美しい色の対比は必見です。大神ゼウスが化けた白い牡牛の、力強くも優雅な姿を探してみましょう。

【ふたご座】
仲良く並んだ二つの星、カストルとポルックス。神話では死さえ分かつことのできない強い絆で結ばれた兄弟です。兄のカストルは、望遠鏡で見ると実は6つの星が連なる「6重連星」という驚きの正体を隠し持っています。

【かに座】
12星座で最も暗い星座ですが、その甲羅の中には「プレセペ星団(蜂の巣)」という美しい星の群れを抱いています。英雄ヘラクレスに立ち向かった小さな勇気と、夜空の空白地帯に隠された宝物を探してみませんか?

【しし座】
夜空に輝く「?」マークが目印。百獣の王の心臓で青白く燃える1等星レグルスは、猛スピードで回転して楕円形に変形している情熱的な星です。春の夜空を支配する、王者の威厳と孤独な誇りを感じてください。

【おとめ座】
春の夜空に純白の輝きを放つ真珠星「スピカ」。正義の女神アストライアが、地上への希望として最後まで握りしめた「麦の穂」です。全天で2番目に広いこの星座は、繊細さと豊穣の喜びを私たちに教えてくれます。

【てんびん座】
12星座で唯一、生き物ではない「道具」の星座。正義の女神が善悪を測るための天秤です。ここには、天文学者の間でも議論が絶えない「肉眼で見える唯一の緑色の星」が、静かに輝いていると言われています。

【さそり座】
夏の夜空に描かれた巨大なS字カーブ。その心臓では、赤色超巨星アンタレスが燃え尽きる寸前の命の炎を燃やしています。英雄オリオンを一撃で葬った猛毒と、深い情熱を秘めた夜空の支配者です。

【いて座】
銀河の中心、天の川が最も濃い場所に向かって弓を引く賢者ケイロン。その姿は夜空の「ティーポット」としても親しまれています。猛毒のサソリを見張りながら、真理という名の遠い星を目指す冒険の星座です。

【やぎ座】
真面目なやぎ座の正体は、なんと「パニックになって変身に失敗した神様」?上半身はヤギ、下半身は魚というユーモラスな姿は、失敗しても笑い飛ばしていいんだよ、という優しいメッセージを伝えてくれます。

【みずがめ座】
大神ゼウスにさらわれた美少年ガニュメデス。彼が持つ水瓶からは、幸運をもたらす水と、宇宙の神秘「神の目(らせん星雲)」が流れ出ています。常識に囚われない、自由でクールな風を運んでくれる星座です。

【うお座】
12星座のラストランナー。怪物から逃げる際、親子がはぐれないように愛のリボンで結ばれた2匹の魚です。ここには天文学上のスタート地点「春分点」があり、終わりと始まりを繋ぐ重要な役割を担っています。

コメント